【読んだ】菅野完『日本会議の研究』

日本会議の研究 (扶桑社新書)
■要するに動員のノウハウと経験値がエグすぎると。源流は学生運動の時の抗争+新宗教にあるんだけど、その後50年かけて(リベラル側が失敗した)草の根運動を成功させた結果が今ですよ、と。よく言われる「全社会的に右傾化しとる」みたいな話も眉唾で、比較的突端の方々が上からも(ロビーイング的にも)下からも(草の根的にも)効果的に影響力増してるって事なんちゃうの、っていう示唆とかなるほどなーと思った。つーか週刊誌報道とかルポタージュとか読み慣れてないからかもだけど、「これはもう間違いない」とか、色々新鮮な筆致やった、、、

東浩紀も言ってましたけど、「憲法改正って一気に全部変えるのではないので、比較的穏和な所から徐々に変えてく」とか、普通に結構役立つ話多い。地方議会から攻めるとか、しかも地方議会結構チョロいとか、色々「へー」って思ったなー、、、

■つか安倍って会見の時の振舞いとか見てても、本人がどうこうよりも「誰かの意図を汲む人(≒使いやすい人)」っていうイメージだったんですけど、この本読むとやっぱそれはそうっぽいですね。

日本会議の研究 (扶桑社新書)

日本会議の研究 (扶桑社新書)