2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

【読んだ】森山至貴『LGBTを読みとく: クィア・スタディーズ入門』

■お題目としてではなく、各論に至るまで「学問知なめんな」というコンセプトが一貫してるのが痛快。冒頭、差別や暴力の問題について「道徳」や「良心」の問題として扱われがちな事を批判し、知識に基づいた判断や行動が必要であると指摘される。無論それは個…

【読書メモ】『ドゥルーズの哲学原理』(随時修正してく)

ドゥルーズの哲学原理 (岩波現代全書)作者: 國分功一郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/06/19メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (28件) を見る■超越論的経験論について 【カント的な主体の「発生」への視座】 ・カントは経験の条…

【読んだ】國分功一郎『ドゥルーズの哲学原理』

■多分、日本のドゥルーズ受容って、良くも悪くもセゾン的というか、消費社会文化的に紹介されたイメージをずっと引きずっていたんでしょうね。なのでドゥルーズの入門書や解説書ってパフォーマティブにその思想を展開するものが多く、良く言えばスリリング、…

【読んだ】水野祐『法のデザイン 創造性とイノベーションは法によって加速する』

■リーガルデザインというコンセプトについて。法を規制や創造の阻害要因と捉えるのでは無く、寧ろイノベーションを加速するための適切な環境設計と捉えるべきだし、(大陸法的と言われる日本においても)今までも実はそうやったんやでと。加えて既存の法体系…