2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧
■多分今自分がやってるのって「読書と勉強の間くらいの事を勝手にやる」って事なんだが、やっぱそれ良いな、と思った。本書は、戦後、特に地方から集団就職で上京した若者の間で読まれた「人生雑誌」について分析するもの。竹内洋が析出した様なエリート的教…
■無人島プロダクションでchim↑pomの個展「The other side」を見てきた。アメリカ国境スレスレにあるメキシコの民家を訪ね、住民と交流しつつツリーハウスを作るドキュメンタリーと、その映像を軸にしたインスタレーション作品。↓ MUJIN-TO Production■インス…
■確認したい事があって読み返したんだが、ジャンプの漫画みたいな本だと思った。最初に勇者たるリバタリアニズムをキャラ設定し、「遺産相続」とか「司法制度」とか「婚姻制度」とか諸々のフィールドに勇者を持ち込み、RPG的に仮想敵(リベラリズム等々)を…
■感動的ではあるものの、どう判断すれば良いのかには迷う。冒頭で示される通り、本書は「生と死」という二分法を批判し、その間にある「病気の生」「病人の生」を肯定して擁護するもの。前半部ではソクラテス、ハイデッガー、レヴィナスが「死に淫する哲学」…
■結論は「無理してでも「労働力=人的資本」を所有可能な財産とみなし、人々をその財産所有者とするべき。福祉国家が保障するべきは人々の生存ではなく、労働力=人的資本の所有者としての権利やで」って事かと。無論こう書くと「ネオリベやな」と思うし、貧…
■2012年の本。冒頭、1989年に上梓した物語消費論について「マーケティングの理論であり、それは即ちプロパガンダの理論だった」と自省的かつ露悪的に位置づける事から始まる。89年と2012年で異なるのは、「断片的な情報」から「大きな物語」を構築するプロセ…
パンクである。「リベラリズムは使えない、科学者もわかってない、フェミニストはヌルい」みたいなな感じで全方位に刃を向ける。主張としては生殖技術および生体情報のコモンズ化、性と生殖の分離、等々。『生と病の哲学』の方が時を下っているので、豊富な…
■とても面白かった。僕は全く仏教には通じていないのだけど、おそらくとてもリベラルな書き手なのだと思う(というか、仏教それ自体をとてもリベラルな教義として紹介していると思う)。■前半部で仏教の(非)論理体系が説明されんだけど、おそらくは西洋哲…