2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

【読んだ】暮沢剛巳『オリンピックと万博 巨大イベントのデザイン史』

▼日本に「デザイン」という概念を普及させたのは1960年に開かれた「世界デザイン会議」であり、そこではデザイナーのミッション、とりわけ社会的な責務について確認されたと。1964年の東京五輪と1970年の大阪万博はその概念の実体化をする機会だったと。本書…

【読んだ】中北浩爾『自民党 「一強」の実像』

▼頻繁に言われる様に、かつての自民党政治の特徴は「(1)ボトムアップとコンセンサスを重視する意思決定」と、「(2)派閥政治によって生まれる党内の多様性」であり、これが利益誘導政治をもたらしていたと。それが94年の政治改革、小泉改革、民主党への政…

【読んだ】伊藤亜紗『目の見えない人は世界をどう見ているのか』

▼「情報」と「意味」の違いについて。「情報」が客観的でニュートラルなものであるのに対し、「意味」とは「情報」が具体的な文脈に置かれた時に生まれるものである(p31−32)。おそらく本書は、個人の身体(と環境のコミュニケーション)を文脈として捉えた…