2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

【読んだ】佐々木毅『アメリカの保守とリベラル』

多分2度目。クリントン政権が生まれた翌年の1993年刊。名著とは言われるけど基本は時事的。レーガンが失敗してからクリントン政権の誕生までの流れを、主にイデオローグの言説を追う感じで。70〜80年代に基本的に保守もリベラルも潰れたけど、多分この本では…

【読んだ】多木浩二『スポーツを考える―身体・資本・ナショナリズム

■読むの三度目位だけど内容濃い。エリアスはスポーツを「社会が暴力を飼いならす事」、すなわち非暴力化(=文明化)の過程としたけど、一方でそれは国家による暴力独占の過程ともパラレルで、それは見落としてたよねと。ともあれそれってジェントルマンとい…

【読んだ】速水健朗『東京β: 更新され続ける都市の物語』

槇文彦の競技場の話とか越澤明の都市計画論とか「事前の計画遂行ができない=美しくない=ダメ」式の批判って僕はやっぱ不誠実だと思う。だから本書に通底する、変化する状況を肯定する強い意志には(過去の著作同様)凄く敬意を覚えた。ただ「書いて欲しい…

【読んだ】原田曜平『パリピ経済 パーティーピープルが市場を動かす

■基本的にはオーソドックスなトライヴの話で、幾度もなく聞いた集団の構造や力学を述べた上で微妙に差異を作っていく感じ。煽り方とか見てもやっぱり年長者向けに若者文化をプレゼンする感じでなんでしょうね。■ちなみに、冒頭部分での煽りは結構エグい↓ 現…