2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

【読んだ】筒井淳也『結婚と家族のこれから 共働き社会の限界』

■20世紀は経済活動を「家」から分離すると同時に、親密性については「夫・妻・子」すなわち「家庭」に閉じ込めたと。で、フェミニズム的な公的領域/私的領域の議論とかとは別に、公正の原理ってのは原理的に親密性と噛み合わせが悪く、どうしても不平等は生…

【読んだ】筒井淳也『仕事と家族 - 日本はなぜ働きづらく、産みにく

■結論としては「普通に考えて労働力増やさないと社会保障維持できないでしょ」という身も蓋もない話で、従って出生率上げないとやばいよと。70年代まで性別分業で維持できてた社会構造が崩壊した後、日本は丸抱えを維持したまま企業内の配置換えをうまく使っ…

【読んだ】藤井聡『新幹線とナショナリズム』

■この人の事よく知らないで読んだんですけど、安倍政権の参与やってた人で、その時に書いた本なんすね。なのでマニュフェスト本的な書き方なんですけど、今って「政治的な説得」を成立させるための論理を構築するのって本当に難しいんだな、と感じた。内容は…

【読んだ】佐々木中『戦争と一人の作家: 坂口安吾論』

折につけ読み返してくと思う。戦争と一人の作家: 坂口安吾論作者: 佐々木中出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/02/23メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る

【読んだ】飯尾潤『日本の統治構造―官僚内閣制から議院内閣制へ』

2007年の本。民主党政権直前だけあって、政権交代の旗振ってる感凄い。戦後の政治体制下の意思決定はボトムアップアップと調整によって成り立っていて、政治家と官僚もズブズブではあるけど全体で見た時の安定感とバランス感が凄かったっぽい。多分、キャッ…