【読んだ】清水高志『ミシェル・セール: 普遍学からアクター・ネット
アクターネットワーク押さえときたい、みたいな卑近な動機で読んだ訳ですが、5章の貨幣の話が面白かった。元々古来の貨幣って減価貨幣(腐る通貨)で、それ故全ての価値が固定化せず、流通のネットワークも流動的やったと。減価貨幣って地域通貨の話で目にしたのでオルタナティヴな志向を持ったものかと思ってたけど、金貨みたいな価値変動しない貨幣(腐らない貨幣)の方がむしろ後出で、マルクス的な疎外化とか物象化もこれに由来する、とかは面白い。この辺はこないだまでGallery αMでやってた「資本空間」のコンセプトを思い出す。
資本空間 ー スリー・ディメンショナル・ロジカル・ピクチャーの彼岸The Capital Room: Beyond Three Dimensional Logical Pictures | gallery αM
- 作者: 清水高志
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2013/11/16
- メディア: 単行本
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