【読んだ】吉見俊哉『万博幻想―戦後政治の呪縛』
沖縄の行き帰りの飛行機で読んだんだけど、すげータイムリーだった。4つの万博を追って見えるのは、「自民党的な戦後体制がどんどんアナクロニックなものになっているのに、尚それを維持しようとした時に生まれる喜劇的な状況」ですよね。沖縄の基地工事現場で見聞した事はまさにグロテスクで笑える事態で、もうこの政治体制は限界なんだなーと感じた所だった(無論沖縄の場合には政治地理的な条件もあるけど)。この本では市民参加の可能性については両義的だけど、上梓されて10年経ち、原発事故も経た今考えるとやや楽観的に見える。
- 作者: 吉見俊哉
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/03
- メディア: 新書
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