【読んだ】福間良明『「戦争体験」の戦後史―世代・教養・イデオロギ

「戦争体験」の戦後史―世代・教養・イデオロギー (中公新書)
■「正しさ」同士の諍いの歴史。とても面白い。

■「きけわだつみのこえ」を軸に「戦前派」「戦中派」「戦後派」の各世代が戦争にどう向き合ったかと。基本的に世代間対立をベースにしてるけど、戦争体験の違いだけではなくて、教養主義(のど真ん中のわだつみ)に対する距離感の違いも効いとると。

天皇主義だったり、戦死者への批判だったりの議論って硬直化しやすいけど、その手の話をラディカルに突き詰めた時には一見すると意外な所に着地してまう事があって、その思索は結構大事じゃねーの、っていう。

■馬鹿な左翼ってホントに馬鹿。