【読んだ】白井聡『永続敗戦論――戦後日本の核心』

永続敗戦論――戦後日本の核心 (atプラス叢書04)
再読。挑発的な筆致も込みで、認識はこんな感じかと↓

・右派は「敗戦」を否認し「終戦」と読み替え、同時に「戦後的なるもの」の否定を試みる振りをすると(顕教の次元)。しかしそれは屈辱的な対米追従が前提で、この構造がある限り戦後的なるものの否定など起こり得ず、本人達も十分に分かっとったと(密教の次元)。これを指して「永続敗戦」と呼ぶと。とはいえそろそろアメリカさんにも切られる頃なので強制的にリセットされんでどーすんの、と。

・他方左派は左派でお花畑で、政治的思惑の産物でしかない憲法とかに理念とか見出してる有様やで、と。