【読んだ】ジョック・ヤング『後期近代の眩暈―排除から過剰包摂へ』
話題になったのはかなり前だけど、ヘイトやらBrexitやらを受けて。論旨は前著『排除型社会』とほぼ一緒で、コミュニティの変化やら雇用の流動化やら存在論的不安と、そのバックラッシュとして本質主義や排斥が起こっとると。で、多文化主義とかリベラルの対応もいけてねーと。処方箋も前著同様「変容的多文化主義」とかそんな話。ともすれば厭世コラムっぽくも見えるけど、ブレア(=ギデンズ)の政策批判として書いてるのでその辺押さえないと本意は掴みにくい。とはいえ残念ながら、この状況認識はいよいよアクチュアルになってきたと思う。
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