【読んだ】吉川洋『人口と日本経済 - 長寿、イノベーション、経済成
■「やっぱ経済成長は必要、人口の増減と成長率は言う程相関しない、人口減ってもイノベーションで需要創出できんぜ」という事を下々の者に説いて下さっている本(稲葉振一郎の『経済学という教養』の分類でいくと「ニューケインジアン?」になるんでしょうか)。このご時世にイノベーションってどーなんと思って読んでみたら「少子化で子供用のオムツが売れないので大人用作ってみた」とか「労働人口減ったから通勤運賃の単価上げるのに観光特急列車を通勤客向けにしてみた」等の事例が挙げられており、成程日本の未来は明るいと噛み締めている所。
■まあ多分、パフォーマティビティを意識して意図的にオプティミスティックに書いてるので眉唾で読まなあかんとは思いますね。人口計測の歴史を丁寧に書いててそれが超面白かったりとか、今更聞きにくいGDPについて理念や歴史を丁寧に書いてたりとか、そーゆーのとてもエモかったです。
人口と日本経済 - 長寿、イノベーション、経済成長 (中公新書)
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